第二新卒の方の書類の書き方、面接対策の仕方
職務経歴がほとんどない方の転職活動において、書類の作成や自己PRに関して実績や特筆すべきスキルが少ないためどうしたらよいのかとお悩みの方もいらっしゃると思います。いわゆる「第二新卒者」の方が自己PRを作成する際のポイントや注意点について考察していきます。
企業は第二新卒の選考に何を期待しているのか
腰を据えて働く意思
第二新卒と新卒の違いは今後の成長への期待は同水準でありながら、新卒と違ってある程度のビジネスマナーを把握しているということにあります。一方で、「すぐに辞めてしまうのではないか?」という点が不安視される可能性が大きいことも事実ですので、早期に転職を決意した経緯と理由を明確に伝えつつ「腰を据えて長く働く気持ちがある」こともPRしましょう。
成長の可能性や情熱
第二新卒は若さも武器の一つになっています。企業にとって成長の可能性を感じられる人材かどうかという点も見極めたいポイントのため、業務経験や実績が乏しくても前向きに学ぶ姿勢や素直さを感じられる人に企業は評価をしています。応募先の企業に入社したいという情熱や、成長したいという熱意については書面だけでなく面接でもしっかり伝える必要があります。
明確なキャリアプラン
向上心のある方の背景には明確なキャリアイメージがあることが多いです。入社して1年後、5~10年後にはどんな働き方をしたいと考える意思によって成長スピードは異なります。そのため、第二新卒者のキャリアプランについて企業はチェックしています。前職を退職した理由と関連づけて、自分で思い描いているこれからのキャリアプランを説明しましょう。
選考時の注意点
メインのエピソードは学生時代に傾注しすぎない
ついつい学生時代のエピソードを中心に書きたくなりますが、それでは新卒とあまり変わりません。英語を使用する企業へTOEICの点数やビジネスレベルのコミュニケーションができる旨を記載することや、IT企業へPCのスキルをPRするためなど意図を持って学生時代に取得したスキルや経験を記載するようにしましょう。
退職理由に触れるときは志望動機につなげる
退職理由はなるべく志望動機に関連づけて説明するようにしましょう。採用担当者は第二新卒者に対して、「またすぐに辞めてしまうのでは?」と心配しています。退職理由は前向きに表現すると共に自分のやりたいこと等と絡めて、説得力を持たせる様にしましょう。
第二新卒の自己PRの参考例
コールセンター → 経理職 に応募の場合
コールセンターでトラブル対応をしておりましたが、トラブルの内容はマニュアル化が難しく案件ごとに柔軟な対応が求められました。その中でビジネスシーンに必要なコミュニケーションスキルを身に付けると共に、企業から丁寧な対応が認められて、社内新人賞を頂く事を頂きました。学生時代に取得した簿記2級の資格を活かしたく経理職を希望しますが、前職で身に付けた柔軟な対応力とコミュニケーションスキルを活かし、関係部署のメンバーの意見を集約して業務効率化に取り組むような働き方を目指したいと考えています。
経理職 → SE に応募の場合
前職では経理を担当していましたが、学生時代からプログラミングの勉強をしていたこともあり会計システムの導入会議に参加していく中で自分もシステムエンジニアとして開発の仕事をしたいと考えるようになりました。前職を退職した後はプログラミングスクールに通って勉強し、現在はJavaの知識があります。Javaを主とした貴社のシステム開発においても戦力として活躍したいと考えております。
最後に
経験値が少ない分、企業へ想いを届けるためには熱意や志望動機の構築が一般の転職者の方よりも重要であることは事実ですが、「どうしたらよいかわからない」というご相談に来られる方が多いことも第二新卒の方の特徴です。第二新卒であるからこその武器を持っていらっしゃるので、その強みの活かし方や考え方についてカウンセラーからしっかりとお伝えさせて頂きます。