「つなぎ派遣」と転職を成功させるポイント

公開日:2020年8月18日
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転職において、退職のタイミングは「次の就職先が決まってから」が理想と言われます。

しかし、「職場への不満に耐え切れず退職を先行した」、「勤務先の都合で突然解雇に合った」等、様々な事情から、退職後に転職活動を開始するという方も少なくありません。

すぐに次の就職先が決まれば良いのですが、なかなか決まらずに無職の期間が続くと、経済的・精神的にも負担が生じます。

そこで思いつくのが、転職先が決まるまでの間のつなぎとして派遣社員として働く、いわゆる「つなぎ派遣」です。当記事ではつなぎ派遣のメリットとデメリット、つなぎ派遣をしながら転職を成功させるポイントについて説明していきます。

つなぎ派遣のメリット

1.収入が確保できる

つなぎ派遣のメリットは第一に収入が確保できることです。単純ですが、転職活動で満足いく結果を得るために収入確保は重要なポイントです。

なぜなら、収入も貯蓄もなく明日の生活さえ心配という経済状態では、充分な企業の選定、書類選考・面接準備を行うことは困難であり、転職失敗につながる可能性が高いからです。

採用が決まっても、悪質な労働環境であることが発覚したり、望まない仕事をすることになれば、再度失業する可能性も否めません。つなぎ派遣で当面の収入が確保できれば、転職活動に落ち着いて注力できます。

2.ブランクが発生しない

無職の期間が長ければ長いほど、選考で不利になります。転職には大体2、3か月はかかりますので数か月であれば問題ありませんが、半年、1年、それ以上…と離職期間が続くと、採用する側からは「仕事をせず遊んでいたのでは?」「ほかの企業が採用しない理由がある人物なのでは?」等々、マイナスのイメージを持たれる可能性が高いでしょう。

離職理由を尋ねられた際、相手を納得させる答えを準備しておかねばなりません。職務経歴に空白期間を作りたくない人につなぎ派遣はお勧めの方法と言えるでしょう。

3.アルバイトよりも効率がいい

収入を得るためアルバイトをする方法もありますが、同じような内容の仕事でも派遣はアルバイトより時給単価が高く、より稼ぐことができます。

また、アルバイトの場合は応募の度に面接や履歴書の提出が必要ですが、派遣の場合は派遣会社に一度登録しておけば、その後の応募には手間がかからないという利点もあります。

4.未経験の職種の経験やスキルが得られやすい

正社員の転職に比べると、派遣社員は採用のハードル(職務経験・スキル・資格)が低く、未経験でも就業できる求人が多数存在します。未経験から新たに職種経験やスキルを得ることが可能です。

また、派遣社員は基本的に残業や休日出勤がないので、資格取得のための勉強時間も作りやすいです。

5.紹介予定派遣から正社員の道も

「紹介予定派遣」を利用して正社員になる方法もあります。紹介予定派遣とは、最長6か月の派遣就業後、派遣先企業での直接雇用を前提とした派遣です。

派遣先企業と派遣スタッフが合意した場合のみ雇用契約が結ばれるため、あなたが納得しない場合は直接雇用を断ることもできます。企業側も派遣期間中にあなたの働きぶりを見ているので、転職後のミスマッチを防ぐことができます。

つなぎ派遣のデメリット

1.転職活動の時間が制限される

平日週5日のフルタイム勤務の仕事に就いた場合、勤務時間中は転職活動が制限されるため、就業後や休日に集中して行う必要があります。また、企業との面接は基本的に平日の日中に行われます。面接と仕事がバッティングしないかにも要注意です。

肝心の転職活動に支障が出るような仕事は選択しない方が良いでしょう。

2.ずるずると活動期間が延びる

時間をたっぷりとかけて転職先を探せますが、同時に、現状に甘えてそのままずるずると派遣でい続けることも出来ます。

「つなぎとして始めたつもりが、気付いたら2、3年経っていた」とならないようにしましょう。

派遣で働きながら転職を成功させるには?

ここからはつなぎ派遣を行いながら転職を成功させるポイントについて解説します。

無理のない日時・期間の仕事を選ぶor探してもらう

つなぎ派遣をするなら、転職活動を圧迫するような仕事は避け、無理なく出来る仕事選びをしましょう。派遣会社には、つなぎとして働きたい旨をはっきり伝えて大丈夫です。あなたの現在の状況や希望をしっかり伝えた方が、条件にあった仕事を紹介してもらいやすくなります。

転職活動との両立なら、平日休みが取れる求人や土日のみ、夜間、1日~数日から働ける単発、短期(1~3か月程度)の仕事などがおすすめです。

期限や目的を明確にし、行動する

つなぎ派遣をするなら、転職活動を圧迫するような仕事は避け、無理なく出来る仕事選びをしましょう。転職活動の長期化を防ぐためには、「この期間内でやり遂げる」という具体的な期限の設定と、転職の目的を明確にし、達成に向けて実際に行動に移すことがとても重要です。

転職活動は面倒が多く感じられるかもしれませんが、だらだら続けていても良い成果は出ません。「今は仕事で疲れているから…」と、「つなぎ派遣」を後回しの理由にせず、目的意識をしっかりもって前向きに取り組みましょう。

転職エージェントを利用する

転職エージェントに登録しておくと、あなたの希望条件に合った求人探しや企業との面接日程調整をエージェントが代わりに行ってくれます。提出書類や面接に関してのアドバイスが受けられる他、不採用だった場合でも改善点のフィードバックを受けることが出来、次回の企業応募に活かすことができます。

個人での転職を行いつつ、同時に転職エージェントを利用すれば、希望の企業と巡り合えるチャンスが増えるでしょう。

まとめ

今回はつなぎ派遣について詳しく解説してきましたが、いかがでしたでしょうか。

これまで正社員として仕事をしてきた方は「派遣」という雇用形態に不安を感じたり、採用で不利に働くのではないかと「つなぎ派遣」を躊躇するかもしれません。しかし、採用では無職期間が長くなる方がよほどリスクが高いです。つなぎで仕事をするには注意しなければならない点もありますが、メリットも沢山あります。上記のポイントを押さえて上手く転職活動と両立し、理想の転職をかなえましょう。

キャリアバンクは「つなぎ派遣」をしながら転職活動を行う方を応援します。ご登録をいただいた方の状況に合わせたお仕事のご紹介や、今後のキャリアプランのご相談も承ります。転職支援サービスも行っておりますので、気兼ねなくご相談ください。