転職コラム

面接に適した服装とは?

面接の重要ポイント~第一印象~

面接では、見た目が与える第一印象も重要なポイントです。
人の第一印象は3~5秒で決まると言われており、面接官が一度抱いた第一印象は、短い面接時間の中だけで覆すことはなかなか簡単ではありません。

では、第一印象はどのように決まるのでしょうか。

みなさんは「メラビアンの法則」をご存知でしょうか。
アメリカの心理学者であるアルバート・メラビアンが提唱した、人と人がコミュニケーションを図る際に、聴覚情報が38%、視覚情報が55%のウェイトで影響を与えるという心理学上の法則です。

【Visual】「表情」「見た目」「しぐさ」「髪型」「服装」など、目から受け取る情報…55%
【Vocal】「声の大きさ」「声のトーン」「話す速さ」「言葉遣い」など、耳から受け取る情報…38%
【Verbal】「話の内容」…7%
それぞれの頭文字を取って「3Vの法則」と呼ばれています。


例えば、不味そうな顔をしながら「おいしい」と口に出して食事をしている時、「不味い」と「おいしい」、相手にはどちらに見えるでしょうか。多数の方が料理は不味そうだなと感じると思います。
面接に置き換えるとすれば、しわしわでサイズの合っていないスーツを着て自分の強みなどをうつむきながら小さな声で面接官へ伝えたとします。このような場合、アピール内容がどれだけ素晴らしくても見た目の情報が大きく影響し、「なんだかだらしないな」「頼りないな」という印象になる可能性があるのです。

面接の服装選びのポイント

「見た目」とはもちろん容姿のことではなく、表情や清潔感などのことです。
清潔感はほとんど服装から出るもの。
清潔感のある髪型やメイクにするのはもちろんのこと、TPOに合わせた服装や小物のチョイス、スーツのシワやネクタイの歪みなどにも気を配る必要があります。

【女性】

●スーツ
サイズの合った無地のジャケットに膝丈のタイトスカート又はパンツが基本です。
色はネイビーやグレーがおすすめですが、ライトグレーやベージュなど落ち着いた色味であれば問題ありません。
ボトムはパンツでもスカートでも問題ありませんが、「ミニスカート」「ロングスカート」「ワイドパンツ」「スキニーパンツ」など、トレンド性の高いものや体の線を強調するものは避けた方がよいでしょう。
また、お子様の入学式で着用するようなスーツはドレッシーなものや華やかなデザインが多くなりがちです。服によっては面接の場にはふさわしくない場合もあります。

●インナー、シャツ、ブラウス
シャツ、ブラウスどちらでも構いません。
白か落ち着いた色味のパステルカラーだと、明るい印象を与えることができます。透け感が少なく、かつ第1ボタンを外したときに胸元が開きすぎないものを選びましょう。
カットソーやニットを着る場合も、同様に胸元が開きすぎないものを選ぶとよいでしょう。

●ストッキング、タイツ
スーツでもビジネスカジュアルでも、できるだけ「ナチュラルストッキング」をはきましょう。
病院やクリニック・施設での面接は靴を脱ぎ、スリッパに履き替える場面も考えられます。
汚れや穴が空きそうなほつれが無いか事前に確認しておきましょう。

●香水、フレグランス、アクセサリー
医療機関や施設での面接の際は香水やアクセサリーはつけないほうがいいでしょう。
香水をつけていなくても、香水のように香る「ヘアスタイリング剤」や「柔軟剤」の香り、「車の芳香剤の香り移り」にも注意が必要です。
また、言うまでもありませんが医療機関の面接で「たばこの匂いがする」は論外です。喫煙される方が身近にいる場合、スーツにたばこの匂いがついていないかも確認しましょう。

●かばん、バッグ
A4サイズが入る大きさで、床に置いたときに自立するものを選びましょう。
黒や茶色など落ち着いた色味がおすすめです。
セレモニー用のカバンやブランドのロゴがはっきりとわかるバッグ、布製のバッグは避けましょう。

●靴
黒で無地のパンプスが面接では一般的です。
しかし服装全体のバランスがとれていれば、落ち着いたデザイン・色のものであれば問題ありません。
つま先が見えるデザインの「オープントゥ」は、面接にはふさわしくないため避けましょう。

【男性】

●スーツ
ネイビーかダークグレーの無地で、シングルボタンのテーラードスーツが基本です。
明るい色味のスーツや凝ったデザインのスーツなどは派手に見えてマイナス評価になるかもしれません。
いわゆる「ジャケパン」と言われる、セットではない別々の上着とボトムを合わせるスタイルもカジュアルな印象を与えてしまうため避けた方が良いでしょう。

●靴下
靴下は黒、濃紺の無地を選びましょう。
病院やクリニック・施設での面接は靴を脱ぎ、スリッパに履き替える場面も考えられます。
汚れや穴が空きそうなほつれが無いか事前に確認しておきましょう。

●かばん、バッグ
黒、濃紺、ブラウンでA4サイズが入る大きさが基本です。
手ぶらや紙封筒だけというのは避けましょう。

●靴
黒かこげ茶の革靴が基本です。
革靴でも紐のないローファーやスリッポンは避けましょう。

まとめ

今回は、面接で着用するスーツや小物の注意点についてご紹介しました。
スーツの着こなし、靴、アクセサリーなどのポイントがありますが、基本は「清潔感があるか」「ビジネスの場に合っているか」です。迷った時は、自分のために時間を割いてくれる採用担当者に対して「失礼がないか」の観点で、あらためて鏡の前でチェックを行いましょう。

ポイントをおさえながら選んでも、最終的に「これでいいのかな?」と不安に思われる方いらっしゃると思います。
ビジネスマナーや身だしなみは自分でチェックすることはもちろん、第三者に確認してもらうのも効果的です。
転職エージェントの視点としてアドバイスをさせて頂きますので、お気軽にご相談下さい。

この記事を書いた人

宍戸 由布ししど ゆう

短大卒業後、約20年に渡りブライダル業界でウエディングプランナーとして従事。年間数百組の結婚式を担当した経験から、これまでのように人生の転機に携わりサポートする仕事がしたいとキャリアバンクへ入社。

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