お仕事をしていただく上での個人情報保護に関する順守事項

1.「個人情報保護法」とは

個人情報保護法は、誰もが安心してIT社会の便益を享受するための制度的基盤として、2005年4月1日より全面施行されました。

この法律は、個人情報の有用性に配慮しながら、個人の権利利益を保護することを目的として、民間事業者が、個人情報を取扱う上でのルールを定めています。

2.「個人情報」とはなにか

  1. 個人情報とは、生存している個人に関する情報であって特定の個人を識別できるものはすべて含まれます。例えば、氏名、住所、生年月日はもちろんのこと、個人の身体、財産、社会的地位など事実や評価を表す情報、人となり、生きざまなどに関する情報も対象となります。つまり、その情報を見れば「ああ、あの人のことではないか」と推測されてしまうようなものはすべて個人情報です。
  2. 個人情報の具体例
基本情報 住所、氏名、年齢、電話番号、メールアドレス、家族、配偶者、就業先など
その他 画像や声(写真・映像・音声)の記録や公的に発行される個人番号など
企業管理情報 社員情報、顧客情報など
センシティブ情報(他人に知られたくない情報) 金融、資産関連、趣味、身体特性、交友関係、学歴など
ハイセンシティブ情報(特に他人に知られたくない情報) 健康関連、人種、民族、宗教、思想、政治的見解など

3.個人情報保護具体的順守事項(紛失、漏洩を防止するために)

  1. ツイッター、フェイスブック、ミクシィ、ラインなどソーシャルメディアや写メールなどで、業務に係る個人・機密情報(社員・顧客情報、取引先の情報)はいかなる場合も投稿してはいけません。
  2. 職場での心当たりのないメール(添付ファイル・URL)は開かない事(仕掛けられた標的型メールでウィルス感染などで個人・機密情報の漏洩、紛失になりかねません、必ず上長やシステム担当者に報告・確認願います。)
  3. メール送信時にTOやCC欄に複数のアドレスを入力すると配信を受けた全ての人に解ってしまうのでNG。複数のメールアドレスの入力の場合は、必ず「BCC」を使用しなければなりません。
    ※(お互いのメールアドレスを認知している身内や社員等へのメールの場合はTO、CCで可)
  4. 外出先や帰宅途中での紛失や盗難防止の為、個人情報が蓄積されたパソコンやCD-R・USBメディアなどの記録媒体の持ち出し、または自宅PCや自身の携帯への送信も厳禁。
  5. 個人情報をFAXで送付するのは、緊急時のみとし、責任者が内容を確認した上で送信を行い、受領者が受け取りの連絡を入れ、間違いなく送信されているか確認する必要があります。
    (短縮ダイヤルの励行とコールバックでの確認)
  6. 携帯電話に個人情報を登録することは、社外に個人情報を持ち出すこととなり、盗難や紛失の危険に常時さらされることとなる。パスワードや指紋認証機能等を利用して厳重に保管すること。
  7. その他オフイス内での留意事項
    • 急ぎの仕事が間に合わない場合でも、データーや書類は機密情報になるので外部に持ち出さない。
    • 自宅への持ち帰りやメールで自宅に送り処理することは厳禁。
    • 業務中に席を外す場合は、書類を裏返しにし、長時間離席する場合はパソコンを消す。
    • コピーの裏面使用の時は、裏面の掲載事項が機密情報でないか確認してからコピーする。
    • エレベーター・電車内など、知人・友人・家族にも業務上の個人情報や機密情報の話は一切しない。
  8. その他詳細の順守事項は派遣先や就業先企業のルールを確認してください。