医療のコトバ解体新書
#5 貧血
前回、日常使われる意味とは異なる意味を持つ医療用語「ショック」を
取り上げましたが、同じような言葉に「貧血」があります。
血液の中の赤血球や、その中の色素が減っている病気。
(国立国語研究所「『病院の言葉』を分かりやすくする提案」より)
あの、ほら、小学校とか中学校の頃、朝礼とかでよく女子がバタンと
倒れていた、あれは?
・・・そうかそうか、あれは「脳貧血」ですね!
「貧血」は「ショック」よりもさらに認知率が高く(99.7%)、知らない人は
ほぼいないという言葉です。
しかし、正しく理解している人となると77.0%まで下がる。(前掲「提案」)
やはり、使うときには注意が必要そうです。
さて、正しい「貧血」の意味を詳しく覚えておきましょうか!
血液中の赤血球や、赤血球に含まれる色素であるヘモグロビンが減り、
異常な色素になって、全身の細胞に酵素を運ぶ働きに異常が起きること。
酸素を運ぶ力が足りなくなると、疲れやすくなり、動悸・息切れ、めまい、
頭痛などの症状が起こる。
貧血の原因には、赤血球を作ることができない、赤血球が壊されている、
知らないうちにどこからか出血している、などが考えられる。
原因によって、治療法が異なるので、きちんと受診する必要がある。
(国立国語研究所「『病院の言葉』を分かりやすくする提案」より)
ちなみに。
「脳貧血」は「起立性低血圧」といい、血流の調整機能がうまく働かなく
なって起こります。
この症状の原因が病気のこともあるようですし、実は本当の「貧血」で
ある場合もなきにしもあらずのようです。
(2010.3.8 C一條)




